髙井 亜紀(たかい あき)さん
JICA青年海外協力隊 ウガンダ派遣:看護師

1.国際協力に興味を持ったきっかけは何ですか。

 大学時代、途上国で活躍されていた先生の講義で活動経験談を聞き、かすかな興味を持ったことがきっかけでした。当初はアメリカなどの先端医療に興味がありましたが、保健師として地域看護に関わった際、再び途上国での厳しい保健状況や母子保健について知る機会がありました。
 なぜ日本とこんなに違うのだろうかと疑問になり、それを自分の目で確認したい、そして自分も何か力になれることをしたいと思うようになりました。

2.現在、ウガンダでどのようなお仕事をされていますか。

 ムピジ県ゴンベ病院母子保健課で妊産婦健診や乳幼児健診・予防接種に関わっています。
他方で現在の活動の柱にしているのが、日本でトヨタが最初に取り組んだ5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)という職場環境改善の手法を用いた、病院内の環境改善やシステム作りです。
 スタッフへのサポート、研修などを行い、いずれは患者さんへのサービスや医療の質が向上することを目指して、活動に励んでいます。

3.現地で印象に残っていることを教えて下さい。

 『Basima Ogenze(バシーマ オゲンゼ)』現地語で、“あなたが去った後、人々はあなたの大切さがより分かり、感謝する”、という意味を持つ名のポップな歌がウガンダで流行っています。
 任地スタッフや患者さんは、この歌が聞こえてくると『この歌はあなたへの歌だよ。私たちはあなたが帰った後、そう思うようになるのよ』と言ってくれます。自分がウガンダの人の役に立てているのだろうかと自問自答する日々だったので、この言葉にはとても励まされていますし、一生忘れないであろう大好きな歌です。

4.今一番頑張っていること、今まで一番大変だったことは何ですか。

 言葉や文化の違いという大きな壁があっても、互いが思いやり、理解し合おうという姿勢がまず大切であると痛感しています。5S活動にスタッフとともに励んでいますが、日本の方法がウガンダには合わないことは多くあります。ウガンダで受け入れてもらえるやり方を考え、スタッフと意見交換を重ねること、情報を共有することに努めています。双方が納得できる結論が出ずに話し合いが長期に及んでも、良い解決法が見出せた時は、手を取り合ってスタッフと喜んだものでした。

5.国際協力に関心のある方に向けてメッセージをお願いします。

 私は看護師として働いていますが、特に知識やスキルがなければ青年海外協力隊として活動できない、ということはないと思います。日本人として誰もが身についている感覚や習慣、小さい頃から行ってきたことなどが、ウガンダではとても役に立ち、現地の人たちの力になることができます。5S活動もその良い例です。また途上国の人たちは日本の技術や考えをとても賞賛してくれ、興味をもってくれていることが分かりました。
 難しく考えず、自分の長所やできることは何かを考え、挑戦してみることをお勧めします。

 

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